- 自分の為に自然に生きる
- 甲野氏のあとがきにもあるように、読みすすめるうちにどこまでが甲野善紀の言葉でどこからが田中聡の言葉かわからなくなってくるが、そういうことはどうでもよくなってくる。
地面を蹴らない、反動をつけない、ねじってためをつくらない、ボールを見ないで打つなど、
これまで理論を構築してから動いていたスポーツや日常の動作の概念が覆される。
自然な動きができれば、筋力トレーニング、ストレッチなども要らなくなり、筋肉痛や関節痛に悩まされることもなくなる。
過去に構築された理論や実績を捨てる勇気をもち、ガイドラインやマニュアルに縛られず、刻々変化する「今」に瞬時に対応する勇気をいただいた。
それぞれが自分のおかれている状況に応じて、無意識に体が自然の動きをしているようになれば、生き物としての人間の本来の生き方もみえてくるだろう。
- 目から鱗!
- 最近では「笑っていいとも」でもお見掛けするほど表舞台に出てきた甲野さん。この本では、甲野さんが生涯を費やして探求と実践を重ねてきた古武術を、旧知の間柄の田中聡さんが、とても解りやすく解説しています。 古武術のスポーツへの応用というのは、繋がりますが、楽器の演奏にも応用されており、その効果も確認できている事には、驚きました。 私は読後、甲野さんが実際に技を繰り出している様を観てみたくなり、また物事の本質について考え、自らを省みました。
- 研究家というより哲学者
- 古武術研究家甲野善紀氏の思考や技法を解説し、それが他分野で活動している人々にどう影響を与えているのかを取材している本。本書の中で工学者田上勝俊氏が言っておられるように、甲野氏の素晴らしさは、既に伝説となっていて今となっては「あったかなかったか分からない技の再現」に「愚直一徹に」打ち込み、自分の一生を費やしながら実際に成果を出しているところであろうと思います。甲野氏の思考の幅の広さ・深さは、研究家というよりも哲学者に近い感じさえします。それにしても、甲野氏の身体操法を、フルート演奏者までが応用しているというのは驚きでした。私たちは基本的な体の動かし方についてさえ固定観念に縛られてしまっており、有効な体の操作ができなくなっている点が多々あるのだということを思い知らされた気がします。
- 思い込み
- 人間の体は自分が思っているよりはるかに可能性が高いようだ。可能性を低めているのは単なる思い込みである。この心を開放することで体中の間接や筋肉が生まれてから一度も経験したことのない動きを見せてくれることを解説したのがこの本である。いわゆる火事場のばか力を火事場以外で発揮するための教則本ともいえよう。
甲野氏は以前NHKの教育テレビでその動きを見たことがあるが、ただならない感じがして気になる存在であった。私たちは子供のころから一定の教育を受けてその中で考えて行動している。もしそれから逸脱することは我々にとって不快だし、理解できないし信じない。しかし、そこから動かないことは紐がないのにあると思って逃げない犬と一緒である。
この本でなのかひとつでも「おや」と思った点があればぜひ自分の仕事に生かしたいと思う。
たった500円である。損はない。 - 想像を絶する面白さ
- 本書は現代に甦る達人伝説である。
甲野善紀氏は武術を研究し、極めて現在強い人になってしまった。そこまでの30数年のプロセスを考えると頭の下がる思いである。また目標になるべき人物の出現に歓喜あふれる。
何を言っているかわからない方は是非本書を一読あれ!あなたも私と同じ喜びを分かち合えること、必定である。
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